紬と絣の伝承館 宇治紬物語

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鷹ノ湯泥染(たかのゆどろぞめ)

  • 紬
  • 絹
鷹ノ湯泥染
産地
山形県米沢市
特徴

山形県西置賜郡白鷹町にある鷹野湯温泉。地下1000mから汲みだされる温泉には、大変粒子の細かい泥が含まれます。

「鷹ノ湯泥染」は、その地底が湧出する温泉水の泥(温泉泥)を媒染液に用い、あけぼの繭からとった絹糸を天然の草木で染め、手織で織ったものです。

山形県の内陸部南部の置賜地方では、昔から養蚕が盛んで、織物の発達した地域で米沢・長井・白鷹の各産地があり、それぞれ特徴のある織物があります。

中でも「鷹ノ湯泥染」は、白鷹の小松寛幸さんが織る希少な「置賜(おいたま)紬」の織物です。

「置賜紬」は、米沢・長井・白鷹に伝わる紬の総称をいいますが、中でも、鷹ノ湯泥染の置賜紬は、しなやかでコシのある「あけぼの繭」から採る糸を天然草木で染めた手織の紬織物です。

それは、紬らしい生地肌と光沢があり、天然草木染による深い色合いのある最高に着心地が良いきものです。「鷹ノ湯泥染」は経済産業大臣指定【伝統工芸品】の指定を受けています。

用途
着尺地
変遷

米沢藩のある置賜地方の米沢・長井・白鷹近郊は、江戸時代初頭から、織物の原料となる青苧(あおそ)を栽培して越後方面に出荷する原料生産地として栄えました。

江戸後期の9代藩主上杉鷹山公の頃、その青苧(あおそ)を使った織物づくりが始まり、肌になじむ麻織物を作るのに、越後から職人を招き、縮織(ちぢれおり)の研究を行いましたが、凶作によって青苧が採れなくなり、領内に桑を植え、養蚕を奨励し、「絹織物生産」へと方向転換をおこないました。

そして、米沢藩では本場・京都から織物師を招いて絹織物の開発に努め飛躍的な発展を遂げました。

紅花や藍、紫根(しこん)などの植物染料で糸を染めて織る先染めの技術を確立しました。

一方で、養蚕地だった長井・白鷹でも織りをするようになり、明治期に入ると新潟などの先進地から技術者を招き、高度な絣(かすり)技術を開発。大正期から昭和はじめにかけて、現在の置賜紬を完成させていきました。

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