紬と絣の伝承館 宇治紬物語

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紅花紬(べにばなつむぎ)

  • 紬
  • 絹
紅花紬
産地
山形県米沢市
特徴

糸を紅花(キク科の二年草)で染色して織った絹織物。

紅花には末摘花という別名もある。

用途
着尺地
変遷

紅花はエジプト原産だが、インド、中国経由で日本に伝わったのはかなり古いことである。

最上地方の紅花の栽培は室町時代(1338~1573)末期頃に始められたらしい。山形城主・最上義光が移植させたとも、商人がもち込んだともいわれている。

この地方の紅花は、江戸時代には『最上紅花』と呼ばれて染色用、化粧用(京紅)として第一級の名声を得た。紅花の生産量も多く、全国生産量の四、五割を占めたという。しかし、明治になって化学染料の普及により衰退し、太平洋戦争の終了後には、紅花は幻の花となっていた。

昭和二十年代後半から紅花染の復興を志す人々により紅花の栽培、染織の研究がなされ続けた。そして昭和三九年、かつては高級絹布に染めた紅花染を紬織に染めだし、商品化に成功した。

現在では、箴園紅花紬(紅花、藍、胡桃、刈安などの植物染料使用)と、紅花手織紬の二種類が生産されている。

染色法

*七、八分咲きの頃に摘みとった紅花を素足で踏んで発酵させたのち、つきつぶして乾かし、固めて紅花餅をつくる。

*麻袋に入れた紅花餅をぬるま湯に二時間漬けて黄色の液を絞りだす。これを二回繰り返す。(この黄色液は、黄色の染液となる。)

*このあと、紅花餅を炭酸カリウムを溶かしたぬるま湯に漬けて、紅色素を含んだ染液を絞りだす。

*紅花からは紅色と黄色が抽出できるので、これに藍の染料を加えると三原色がそろい、どんな色でもつくりだせることになる。

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