紬と絣の伝承館 宇治紬物語

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越後上布(えちごじょうふ)

  • 織
  • 麻
越後上布
産地
新潟県 南魚沼
(重要無形文化財)(ユネスコ無形文化遺産)
特徴

越後上布(じょうふ)は新潟県に小千谷市、十日町、南魚沼地方に古くから伝わる平織の麻織物である。盛夏用の高級着尺地で、柄は絣や縞が主なものです。

「上布(じょうふ)」とは、江戸時代、幕府への上納品として用いられたことから、そう呼び名の付いたといわれる上等な麻織物のことを指します。

その風合いはさらりとして軽い着心地、通気性が優れ、湿気の多い日本の夏には最高級の衣服です。越後上布の生産反数は、江戸時代の最盛期には、年間20万反にも及んだという記録があるが、現在では30数反と言う希少な織物となってしまいました。いずれは織るひとが無くなるかもしれません。


越後上布の重要無形文化財指定要件は以下のとおりである。

・一 すべて苧麻(ちょま)を手うみした糸を使用すること。

・二 絣模様を付ける場合は、手くびりによること。

・三 いざり機で織ること。

・四 しぼとりをする場合は、湯もみ、足ぶみによること。

・五 さらしは、雪ざらしによること。

用途
着尺地、帯地
変遷

越後上布の歴史は古く奈良 正倉院に「越布」として今も保存されている。このことからも、千二百年以前より塩沢地方において生産されていた事が推察できます。江戸時代(天保年間)塩沢の先覚者、鈴木牧雪の著した「北越雪譜」の中に、雪国の生活と共に越後上布の生産のありさまが記載されています。

現在では原料の苧麻(ちょま)の生産量もきわめて少なく、又、後継者も老齢化してきており、近い将来は「幻の布」となる事も憂慮されています。また、江戸時代の幕府では夏の服制に取り入れられていました。

すでに国の重要無形文化財に指定(1955年)されてから、50年余り。国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産代表リストに登録されました。

技法

苧麻(ちょま)を原料にして、その茎の皮をはぎ繊維だけにして乾かして青苧(あおそ)にし、これをさらに爪で裂き口に含みながら撚り紡い糸にして、染色し、居座り機で織った。麻は乾くと切れやすいので、豪雪地の湿度がよく、また冬の屋内仕事として農民は技をみがいたそうです。

また布は冬雪の上で晒し、積雪に反射する太陽熱により発生するオゾンにより白地はより白く色は落ち着き、繊維は柔らかくなります。

越後上布は、「糸のまま晒す」、「布に織ってから晒す」方法があります。糸のまま雪の上に延べて晒す場合は、糸が乾かないよう雪を何度もふりかけながら数日かけて晒します。織布で晒す時はをかけ、艚の中で〈布踏み〉を行い雪の上に延べ、一週間程度繰り返しながら、艚の中で「布踏み」を行い雪の上にならべ、一週間程繰り返しながら晒します。

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