紬と絣の伝承館 宇治紬物語

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諸紙布(もろしふ)

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諸紙布

諸紙布
産地
新潟県
特徴

紙布(しふ)と言われるものは、和紙を細かく切り裂き、紙縒りにした紙の糸を材料として織りあげた布のことを言います。

和紙を糸にしたものを経糸、緯糸の両方に使用したものを諸紙布と言います。経糸に絹・綿・麻糸を使い、緯糸に紙糸を織り込んだもの絹紙布・綿紙布・麻紙布などと言います。

和紙をそのまま使用した紙衣と異なって軽くて肌触りが良く、特に女性の夏の衣料用として使用されました。

用途
着尺地、帯地
変遷

紙布は江戸時代になってから生産されたと思われます。生産には、原料の和紙生産と関係があるため、それぞれの和紙生産地で副業的に行われたとみられるが、新潟、宮城、島根、山口など、和紙生産地などでつくられていた。

当初は奉書紙の反故紙で紙糸を作っていましたが、後にはカジノキの長繊維を丹念に精選してセルロースだけの長い繊維のまま漉いた専用の紙を漉いて用いるようになりました。

織り方は当初は平織りだけであったが、細かい皺のある縮緬織りや、斜文にした雲斉織、杉綾織や竜紋織などの高級品も開発されました。

技法

ミツマタ(三椏)、コウゾ(楮)、ガンピ(雁皮)などの繊維を漉(す)いて和紙とし、これを千鳥状に紙の一部を残し、細く裁断して紙縒(こより)とし、これをつなぎ合わせて織ります。

紙布の種類には、経緯(たてよこ)とも、紙糸(かみいと)を使ったもの、経に絹または木綿を使い、緯に紙糸を打ち込んだもの、絹織物があります。一部に紙糸を使い、紅梅織にしたものもあります。

紙は1本の糸となりますが、ときには長さ120メートルに及ぶものさえできます。これを糸車あるいは撚糸(よりいと)八丁車で撚りをかけ糸染めののち高機(たかばた)によって織り仕上げをします。なお群馬地方では古くは居座機(いざりばた)によって織られていました。

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