紬と絣の伝承館 宇治紬物語

織物を知る

三才山紬(みさやまつむぎ)

  • 紬
  • 絹
三才山紬
産地
長野県
特徴

信州にある三才山(みさやま)。そのふもとにある大きな農家の横山俊一郎氏が「みさやま紬」の制作者です。

紬の糸を染める草木の殆どを、自分の家の裏山で育てています。みさやま紬は、その土地(三才山)から名付けられました。しかし、そこには多くの機屋がある訳ではなく、紬織が盛んな土地である訳でもありません。

みさやま紬は、一年に限られた数しか生産されません。それは作者が、その制作手法を遵守し、織物としての極めて高い質感を求めているからです。しかし、この制作者が求める「質感」とは、染織家の創造性・独創性が表現された作品性とはいささか異なります。

作者の意向により、「作品」としての扱いではなく、あくまでも「お品」として捉えられています。

みさやま紬は、程良く軽く、極上のしなやかさを保っています。彩りも静かであり、且つ、控えめな印象を保ち、仕立て上げた「着物」としても、「反物」としても、ふっくらとした「豊かさ」をも感じさせてくれます。また、手触りも、他の織物にはない質感を保っています。

用途
着尺地、帯地
技法

自生する草木より染料をつくり、糸染めを施し、機に掛け一点々々、丁寧に織り上げていきます。

限りなく、制作者の意向(独創性や創造性)を「織物」に反映させません。制作者は、手を掛ける紬織を通じて作品を主張させません。それが、頑なな制作者の唯一の主張なのです。それはあくまでも「お品」であり、作品ではありません。

着られることが想定された紬織であり、絹織物としなやかさと天然草木染料の落ち着いた美しさを湛え、実用の美意識を保った織物です。

宇治紬物語館ギャラリー

日本全国から集められた貴重な紬・絣織物の数々などを月替わりで展示しております。
実際に「見て」「手に取って」ご覧いただけます。

宇治紬物語館ギャラリー

全国の織物一覧

TOP