紬と絣の伝承館 宇治紬物語

織物を知る

弓浜絣(ゆみはまかすり)

  • 絣
  • 木綿
弓浜絣
産地
鳥取県境港市、米子市
特徴

弓浜絣は広瀬絣・倉吉絣などと共に古くから山陰地方の絣の産地として全国に名を馳ました。

濃い藍色の地に白抜きの柄が映える先染め平織りの綿紬です。

手つむぎで作られる絣はざっくりとした風合いが特徴といえます。

昔から農家の婦人が自宅で織物をする素材としての手つむぎ糸による織物は最適で、家族のために織られた着物には、家族に対する思いがこもっています。

娘が結婚して嫁ぐ際には嫁ぎ先でしっかり根付くようにと「いかり」の柄を、子供が生まれるときには未来に羽ばたけと「鷹」の柄を愛情こめて織ったといわれています。

用途
着尺地、夜具地、蒲団地
変遷

弓ヶ浜半島(米子市、境港市)は古くから麺の栽培に力を入れていたため、良質の伯州綿の産地であった。伯州綿を用いた綿布は江戸時代1772年頃大阪市場にまで送られていました。

その後、伊予から絣の技術が伝わり絣を織られるようになりました。

江戸時代から明治にかけては多くの織元があり、山陰地方の絣の中でも特に人気が高かった弓浜絣ですが、戦後の一時期は後継者不足で存続が危ぶまれました。現在はわずかですが生産されています。

1975年に国の伝統工芸品に、1978年に県指定無形文化財に指定されました。

技法

和綿を手引きした糸を括り、藍で染め、高機で織る。染法は科学染料または正藍・科学染料併用。

経糸だけで絣模様と絵模様を織りだすのが特徴である。種糸を作るのに型紙を用います。

一反に必要な長さだけ糸を延べ、種糸をそえて括り、藍で染めて経糸として使う。経糸は普通、無地染めのものを用います。

柄は絵絣を特色とします。蒲団地の大柄なものと着尺地の総柄なものがあり、花籠、宮島、魚鳥、貝尽くし、宝尽くし、扇面、松竹梅などがあります。

宇治紬物語館ギャラリー

日本全国から集められた貴重な紬・絣織物の数々などを月替わりで展示しております。
実際に「見て」「手に取って」ご覧いただけます。

宇治紬物語館ギャラリー

全国の織物一覧

TOP