紬と絣の伝承館 宇治紬物語

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石垣川平織(いしがきかびらおり)

  • 織
  • 絹
石垣川平織

石垣川平織
産地
沖縄県 石垣島 川平
特徴

沖縄県の八重山・川平で「からん工房」を営む深石美穂さんが自然豊かな石垣島の草木を染材に、経(たて)糸IF生繭糸を使用し、美しい発色とさらりとした風合いの織物です。

川平織は、沖縄の伝統的な技法を用いて経緯絣、杢(もく)糸をつかったもの、浮き花織、ロートン織、花倉織といった卓越した琉球織物の技法で現代的なデザインにより生みだされています。

とくに、絣織物は複雑で、経緯絣を巧みに使い、文様の微妙な"ずれ"を特徴的です。そして絣の上に花織のちかっと光る点が浮きあがり、アクセントとも、一種の色気となっているのです。

用途
着尺地、帯地
変遷

深石さんは武蔵野美術大学を出て、昭和53年に石垣島の川平(かびら)に移住、八重山の伝統織物であるミンサー織りを「現代の名工」の一人、新絹枝(あらきぬえ)さんに学び、その後、川平の繭と出会い、座繰(ざぐり)※による整糸も行い本格的に絹織物に携わるようになりました。

  ※座繰:数個の繭から糸をたぐりながら、一本の生糸にして糸枠に巻き取る作業。

以後、首里織をはじめ、沖縄の伝統技術を独学で学び、1982(昭和57)年に川平湾近くに工房「からん工房」を設立、「川平織」と命名した絹織物を製作30年余りがたちます。

2006年(平成18年)、日本伝統工芸染織展でかすり織着尺「丸文格子」が日本工芸会会長賞を受賞。

2011年(平成23年)には、第45回日本伝統工芸染織展にて、市松花絽織着物「花霞(はながすみ)」が最高賞の文化庁長官賞を受賞。

その他多数の入選・受賞を重ね、確かな織の技術をもとに、独自の織技法を見いだしました。また地元の山野の草木で染め上げる染色の技による、色彩、織技、絣柄といい大変魅力にあふれた作品の数々を生み出しています。

最近では絣織、花織、市松絽織を取り入れた独自の技法を「市松花絽織」と名付けて創作、現在、工房の庭にインド藍と琉球藍を植え、工房を始めた当初行っていた藍の栽培も復活させています。

工房設立以来、長年の歳月の間に模索や変化をとげてきましたが、基本的には主に地元産の植物染材で糸を染め、手織で布を織り上げる作業に変わりはありません。

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